セルフライゲーションブラケット装置(デーモンシステム)

アメリカのドクターデーモンにより開発された矯正装置です。弱い力で効率的な歯の移動を実現させる装置です。従来のワイヤーは一本ごとに結紮(けっさつ)するため、強い力が掛かり歯槽骨内の血流が留まりやすくなっていました。セルフライゲーションブラケット装置(デーモンシステム)はブラケットのメカニクスにより筋肉や骨の血流が自然な状態を保てるので、歯槽骨と一緒に歯が動きます。

デーモンシステム

骨と一緒に歯が動くということは、アーチ(歯並び)そのものが広がります。

当院の矯正装置

クリッピーC

セルフライゲーションブラケット装置は、従来の金属製のブラケットと比較しても、目立ちにくくなっております。

セラミックは、変色しにくい材料なので、プラスチック製のブラケットと比べて着色汚れが少なくなっております。

セルフライゲーションブラケットとは、従来のブラケットのようにワイヤーとブラケットを、ゴムや結紮線(細い金属線)で固定しないで治療を行えるのが特徴です。ワイヤーとブラケットを固定するのに、細い金属線やゴムを使用しないので、歯ミガキがしやすくなり、衛生的にも優れたブラケットです。

ブラケット自体についている、開閉式のクリップ状の「ふた」がワイヤーを留めているため、ワイヤーとブラケットの間に若干の隙間、「ゆとり」ができます。

このワイヤーとブラケットのあいだにできる「ゆとり」が摩擦抵抗を少なくし、歯への負担と、歯を動かす障害が軽減されます。その結果、歯が弱い力で移動できるといわれています。当院では、表側矯正においてセルフライゲーションブラケット装置(クリッピーC)の使用を推奨しています。

セルフライゲーションシステムのメリット

  1. ワイヤーとブラケットを結紮線で固定する装置に比べて摩擦抵抗が少ない
  2. 弱い力で歯を動かせる
  3. シンプルな構造で、歯磨きしやすい

セルフライゲーションシステムのデメリット

  1. 金属を使用しているため、金属アレルギーの方には使用できません。
  2. 矯正装置に厚みがあります。

歯科矯正用アンカースクリュー矯正

歯科矯正用アンカースクリューを使用した矯正は、顎の骨に小さなネジを一時的に入れて、歯列矯正で歯を動かす力の支点にして、歯を効率的に動かす方法です。

通常の矯正治療では歯と歯に装置を付けてお互いに引っ張り合いをさせます。前歯と奥歯がお互いに近づいて、歯並び・かみ合わせを改善していきます。お互いを引っ張り合っているので、「ここで止まりたい」と思っても動き続けてしまいます。

歯科矯正用アンカースクリューのメリットは動かしたい位置にぴったりと移動させることができることです。当院では理事長判断で必要となる場合、無料でこの施術をしております。

歯科矯正用アンカースクリュー矯正のデメリット ・手や舌で頻繁に触ると、揺れる原因になったり、外れてしまう可能性があります。
・骨の質(硬さ)などにより、歯科矯正用アンカースクリューが定着しにくい場合があります。

インプラント矯正(治療前)
治療前
インプラント矯正(治療中)
治療中
インプラント矯正(治療後)
治療後

【症例情報】

  • 主訴:出っ歯
  • 診断名:上顎前突
  • 年齢:31歳
  • 治療に用いた主な装置:リンガルブラケット矯正装置・歯科矯正用アンカースクリュー
  • 抜歯部位:上顎左右4番
  • 治療期間:2年4か月
  • 治療費:¥1,280,000+税
  • 【リスク・副作用】
    • 歯が動く際に痛みがでる場合があります。
    • 矯正装置が擦れて、口内炎による痛みや違和感がでることがあります。
    • 矯正治療後、保定装置を装着していただけないことがあると後戻りする可能性があります。
    • 清掃状態が悪いと虫歯や歯肉炎の原因となります。

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